Bike Check: Bridgestone ANCHOR RNC3

Bike Check: Bridgestone ANCHOR RNC3

2021/09/07

さて、今回はかれこれ7年近くの付き合いとなる、相棒をご紹介。

何を隠そう(?)、人の自転車を見るのが大好きな僕ですが、もちろんバイクチェック的な記事も大好き。
このブログでもバイクチェックを定期的にやっていきたいな、ということでご紹介していきたいと思います。

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フレームについて

RNC3という日本が誇るブリヂストンのロードバイクブランド、ANCHORのスチールフレームです。
当時発表されたばかりの2015年モデルを2014年秋に購入しました。

スチール素材がレースに用いられていた1990年代に世界で戦っていたANCHORのネオコットフレームですが、その系譜のスタンダードモデルにあたります。

上位グレード、プロフェッショナルモデルのRNC7との違いはジオメトリと溶接の仕上げの違い。
もちろん重量も変わってきますが、初めての本格的なスポーツ自転車ということもあり、より手頃に入手できたRNC3を選びました。

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在りし日の「ロードバイク」だったRNC3

今でこそ原型をとどめていない(フレームとブレーキキャリパー、リアディレイラーしか残ってない)ですが、実は「EQUIPE」という105グレードの完成車で購入しています。

ANCHORは完成車パッケージがよく出来ていて、ステム長やハンドル幅、クランク長、グループセットカラー(選択肢がある場合)も選べて、それでいてブレーキまで安心のシマノ製がパッケージされていたので(原型をとどめていないですが)お買い得だったな、と思います。

ちなみにカラーは5000円(当時)のアップチャージで選べるマジョーラアンドロメダ
ここ数年、欧米系のマスプロメーカーでも同系統の色が増えていますが、細身のスチールフレームにも映えますね(自画自賛)。

(ネオコット廃盤の噂もありますが、それはまた別の機会に)

脱「ロードバイク」

購入から3年ほどは「ロードバイク」として河川敷を走ったり、時には泊まりがけのロングライドに出たりしていました。

しかし、途中でピストバイクを組んだことや生活の変化もあってか徐々に乗る頻度も少なくなり、気づけば床の間バイクに(ロードバイクユーザーあるあるな気がします)。
愛着はあるしまた乗りたいけど、今の気分じゃない、そんな時に出会ったのがAARNのナローワイドチェーンリングでした。

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トラックバイク界隈で一世を風靡したCNC削り出しのチェーンリングですが、ギアードバイク用のチェーンリングもラインナップされています。

フロントシングル用のチェーンリングといえばWolftoothが定番ですが、カラーが基本ブラック。
そこにトラックバイク用と同じデザインでナローワイドチェーンリングを出してくれる、となれば買わない手はないですよね?

3年前くらいまでは入手困難だったのですが、タイミングよく手に入れることができてしまったのでこれを上手い具合に活用してRNCをお色直ししよう、ということに。

そうと決まると話は早く、かねてから候補に考えていた色んなパーツと規格をにらめっこしながら調べ上げ、オーバーホールも兼ねて組み換えお願いします!ということでBlue Lugにピットイン。
デジタルさんがブログに書いてくれました

肩肘張らずに乗れて、まったり流しつつも踏み込めば速い、そんな自転車に仕上げてもらいました。

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パーツ選び

「フロントシングル」「フラットバー」「シルバーを中心にところどころカラーアルマイト」といったコンセプトで、速さや軽さじゃなくて、高精度・高信頼で毎日乗れる、というところを最重点にパーツはチョイスしてみました。

また、ネオコットフレーム最大(?)の難点である「1インチアヘッド」を如何に美しく仕上げるかにもちょっとこだわってみました。

現代のロードバイクでは1・1/8インチ(=28.6mm、オーバーサイズとも)というステアリングコラム径が主流ですが、RNCシリーズは1インチ(=25.4mm、ノーマルサイズとも)という昔ながらのサイズ。
しかも厄介(?)なことに昔ながらのノーマルサイズでありながらクイルステムではなくアヘッドステム、ということでパーツの選択肢が狭くなっています。

もちろん、コラムシムというスペーサーを噛ますことでオーバーサイズのステムが使えないわけではないのですが、オーバーサイズの寸法で作られたステムはそれ相応にゴツく、細身のスチールフレームには今ひとつ似合わない気がするのです。

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憧れのChris Kingに1インチアヘッド界隈(極狭)でトップクラスの美しさのMT-31。

そんな悩める1インチアヘッド界隈に救いの手を差し伸べてくれたのがFairweather MT-31
イケてるバイクショップBlue Lugさんとハンドル・ステムはじめ自転車パーツといえばの日東さんのコラボで生まれたこのステム。

  • 1インチ or 1・1/8インチ
  • シルバー or ブラック
  • 80〜120mmまで10mm刻みでラインナップ
  • ハンドルクランプ径25.4mm

という絶妙に使いやすいステムなので、ネオコットフレームやPanasonicのORCC/FRCC32、AffinityのLo Pro/Metropolitanあたりに乗ってて、ステム選びに困ったら是非。

パーツリスト

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種類ブランド/メーカー名称
フレームBridgestone ANCHORRNC3
フォークBridgestone ANCHOR純正フォーク
ヘッドセットChris KingNoThread Set 1inch
クランクSuginoMighty Tour 901D
チェーンリングAARNNarrow-Wide Chainring 42T
ボトムブラケットSugino4-Taper
シフターDia-CompeENE 11S Shifter
リアディレイラーShimanoRD-5800
ブレーキShimanoBR-5800
スプロケットCampagnoloChorus 12-27T
チェーンShimano11s
ハンドルSimWorks by NittoLittle Nick Bar
ブレーキレバーPaulCanti Lever
グリップESIRacer’s Edge
ステムFairweatherMT-31
サドルSella ItaliaMilano Flite Racer
シートポストNittoSP-72
ペダルMKSSolution
ハブDT Swiss240s F24H/R28H
リムMavicOpen Pro UST F24H/R28H
クイックリリースDT SwissRWS (Sauce Cap Tuned)
タイヤPanaracerGravelKing 26c
チューブPanaracerR’Air
ボトルケージSilcaSicuro Titanium Royal Purple
フロントバッグSwift IndustriesPaloma
フレームバッグFairweatherCorner Bag 

ちなみに組み換え当初は

という組み合わせでしたが、ロングライドが増えてきたこともありペダルは片面SPD/片面フラットでスニーカーでもビンディングシューズでも便利なSolutionに交換。

ホイールの方は諸事情あって手元で余っていたカンパニョーロフリーのハブがあったので、チェーンとディレイラーはシマノだけどスプロケットだけカンパニョーロというシマニョーロ状態になっています(そもそもシフターがWレバーになっているので今更という感じもありますが)。

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というわけで初のバイクチェック、いかがでしょうか。

実は最近さらに仕様変更をしたので、近々改めてご紹介したいと思います。