Equipment: NITTO RM-3 Mountain Drop Bar

Equipment: NITTO RM-3 Mountain Drop Bar

2021/12/31

天の邪鬼なので脱ロードバイクが云々と言っておきながら、またハンドルを交換してしまいました。

一昨年フラットバーに換装したRNCですが、街中を駆け抜けるのにはちょうど良いものの河川敷のサイクリングロードで長距離走るには物足りない、そんな悩みが出てきました(街乗りメインで組んだので当然なのですが)。

とはいえ普通のドロップハンドルに戻すのも芸がない、ということでいつものごとくインターネットを徘徊していたら面白そうな選択肢を見つけました。

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NITTO RM-3とは

厳密な定義があるかは不明ですが、その名の通りマウンテンバイクに取り付けることを前提としたドロップハンドルを「マウンテンドロップバー」と呼ぶようです。

近頃流行りの「グラベルロード」ではみんなこぞって入れてますよね。

L1020285-2
「ハの字」型になっているのがわかりますでしょうか……?

RM-3はそんなマウンテンドロップの中でも古参の部類(※要出典。昔のカタログとかあれば調べられそうですが……)。

形状としてはブラケット部よりバーエンド部の幅(約390mm〜580mm)が広がっていて、正面から見たら「ハの字」型に、真上から見ると「M字」型になっています。

クランプ径は25.4mm、ハンドル径は23.8mmなので割とステムの選択肢は色々ありそうです。
(この記事を書くためにカタログを見ていたらクランプ径31.8mmの現代版も出ている模様です)

*SURLY* troll complete bike
Blue LugさんのFlickrより

所謂「下ハンドル」を持ったままオフロードをかっ飛ばすような使い方を想定してデザインされており、ある程度コラムを積むか、もしくはかち上げステム(アップライトステム)を使って高めのハンドル位置にセッティングするのがセオリーのようです。

MASH Steelの衝撃

ツーリング車やマウンテンバイクに組み込むデザインだし、まあ自分には縁がないかな……と思っていたのですが、つい見つけてしまったのです。

*MASH* steel (S)
Blue LugさんのFlickrより

このMASH Steelを。

*MASH* steel (S)
Blue LugさんのFlickrより

ちょっと多めにコラムを残しつつ、ロードバイク然とした角度のステムにマウンテンドロップを組み合わせるという選択肢があるのか、と衝撃が走りました。

そこからは脳内パーツリストをあれやこれやとひっくり返し、RNCに落とし込んでみました。

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ステムはFairweather MT-31を続投、ブレーキレバーは前から使ってみたかったTRP RRL SRに。
バーテープは組み付けをお願いしたBlue LugさんでおすすめしてもらったRitcheyのレザー風のやつにしてみました。

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しっかり幅も確保されているのでPalomaとの併用もばっちり

所感

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まあぶっちゃけてしまうと見た目優先なのでものすごく使いやすいわけではありません(完)。

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ですが、備忘として所感をメモしておこうかと思います。

  • リーチが長い
    • 取付角度や組み合わせるパーツの兼ね合いもありますが、フラットバーで使っていたステムのままRM-3に交換するとブレーキレバーを握る位置が明らかに遠くなります。
    • ドロップハンドルに交換したので「低く、遠く」というのは当たり前ではありますが、最近流行りのショートリーチ(リーチ長が約60〜70mm)のハンドルと比べると実測約120mmのリーチは「遠い」です。
    • 特にかち上げステム等ではなく有効長が長いステム(±10°前後のステム)と組み合わせる場合、この点は考慮が必須と思われます。
  • 下ハンドルは握りやすい
    • 下ハンドルを積極的に使う前提の設計なのでこれも当たり前ですが、ロードバイクに組み込んでも握りやすさは変わりません。
    • 特にフラットバーで広めのハンドル幅には慣れていたので、ワイドバーのコントロール性の良さをドロップハンドルでも味わえるのは新鮮でした。
  • エアロポジションが取りやすい(?)
    • これは取付角度に依存しているかとは思いますが、約120mmのリーチが地面と水平になっており、フラット部からブラケットまでの間に肘を乗せることができます。
    • 全く以て想定外ですが、思いの外面白いポジションです(実用性は考慮しないものとする)。
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というわけでハンドルを交換してみた話でした。

9月にハンドル交換をしたのに実は10月末にちょっと落車してしまい、あまり自転車には乗れていないのですが、ぼちぼち冬用ウェアも揃えて再開したいですね(寒すぎて無理)。