Watch Story: はじめてのG-SHOCK

Watch Story: はじめてのG-SHOCK

2023/08/14

月1更新を目指していたはずが、いつの間にやらもう8月。

今回は手に入れてから10数年が経ったお気に入りのG-SHOCKについて書いていきたいと思います。

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“初めての腕時計”

皆さんにとって”初めての腕時計”ってどの様なものでしょうか。
僕の場合、初めて手に入れた腕時計は近所のジャスコ(今では”イオン”のショッピングモールでしょうか)で売っていた“プラスチックのブリスターパッケージに入った1000円くらいのG-SHOCK風クォーツ時計”でした。

周囲の大人が腕時計を着けているのに憧れて、まず最初に目に入ったのがG-SHOCKという人は多いかと思います。お年玉やお小遣いを貯めてG-SHOCKを買う人もいたかと思いますが、そこまでの予算がない中僕が手にしたのは所謂なんちゃってG-SHOCK。
本物のG-SHOCKは買えないけど、見た目はそれっぽいゴツゴツした外観。ポップなカラーリング。そして初めて手に入れた腕時計。たった1000円でしたがすごく心が踊ったのを今でも覚えています。

その次に手に入れたのが同じ売場に並んでいたチープカシオ
当時は今ほど流行していなかった記憶がありますが、よく見るとG-SHOCKとそっくりなフェイス(文字盤)で価格はたったの1000円。それまでのなんちゃってG-SHOCKの半分以下の薄いケースにしなやかなストラップ、削ぎ落とされた外観で、少し背伸びしたようなそんな気持ちになれました。

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当時購入したのとは別物ですが、最近購入したお気に入りのチープカシオ(ストラップの方が高価なのは秘密)

そしてG-SHOCKを買う

そしてその次、当時の自分としては初めて”ちゃんとした時計”を手に入れたのがG-SHOCKでした。

記憶が定かではないのですが、小学校の頃は学校に時計を着けていくことは禁止されており、放課後や休日、遠足などの学校行事の時だけ着用していました(子供が扱いを誤って壊してトラブルになるのを避けたかったのでしょうか……?)。

中学校に進学すると時計の着用に制限はなく、同級生の多くは”進学祝い”として時計を手にするように。
周りの友人たちの多くはタフソーラーの搭載されたG-SHOCKのアナログ・デジタル両搭載されたモデル(多分AWG-M100系が一番多かったような)を着用しており、当時から捻くれ者だった僕はそれと少し違うものが欲しいな、ということで貯金して学校の近くのヨ○バシカメラへ。

そこで出会ったのがG-SHOCK初のアナログ・デジタルモデルである「AW-500」デザインをタフソーラー化した「AWG-500J-1AJF」だったのです。

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当時は初のアナログ・デジタルが云々といった背景は知らず、みんなが持っている角ばってゴツゴツしているG-SHOCKとは違う円形で構成されたケースデザインにビビッときて「これしかない」と思って購入したのが”初めてのちゃんとした腕時計”との物語の始まりでした。

今にして思えばどことなくIKEPODっぽいデザインだったり、針もスケルトンデザインで2色使いになっていたりと興味深い点がありますが、これが僕にとっての時計の原点になった1本と言えるでしょう。

どんな環境でも壊れずに動き続けるG-SHOCKに電波時計とソーラー充電が搭載されたらそれは無敵だろうということで肌身離さず着用し、高校・大学と進学してもずっと僕の左手首にはG-SHOCKがあった、そんな10代の日々を送りました。

そして再びG-SHOCKを買う

時計よりもデジタルガジェットやカメラ、はたまた他のことに時間とお金を費やす中、就職して少し懐に余裕が出てきたところで登場したのがフルメタル5000。

「G-SHOCKといえば」のあの形をまさかのフルメタルで実現した、というアイデアとキャッチーなデザインに興味を持ちそのうち見てみたいなと思っていたある日、ふとあのヨ○バシカメラに立ち寄ってみるとショーケースの中にGMW-B5000-1JFが鎮座していたのです。

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「たまたま入荷があったんですが、次は未定でして」という販売員の説明を聞きつつ試着してみると、重量感はあるものの着用できそう。タフソーラーへの信頼は長年使ってきたAWG-500で実感済み、G-SHOCKにしては高額だけれどもプレミアも付いている(※2018年当時)、ブレスレットモデルも気になるけどちょっとゴツすぎるかもだからこっちでいいかも、と一瞬で色々な思考が脳内を駆け巡り、数分後味気ないビニール製のショッパーを手にした青年がそこにいたのでした(今の自分に通ずる危ういエピソードですね、これ)


その後時計全般に対する興味が高まり、色々と調べていくうちにとうとうグランドセイコーを買ってしまったりするのですが、それはまた別の機会に。

ただ、ひとつ言えることは2本のG-SHOCKが僕にとっての原点であり、そして信頼性が高く丈夫で壊れにくいことが、時計選びをする際にある種選択肢を広げることに繋がっているのかもしれません。
クォーツかつ電波時計(とGMW-B5000はBluetooth同期も)による高精度さが、他の時計は多少精度が劣っていてもいいかなというゆとりを生み、同様にG-SHOCKの頑丈さが繊細で故障のリスクが(相対的に)高い機械式時計を手にしても、何かあったらG-SHOCKを着ければいいやという余裕に繋がっているような。

ついついG-SHOCKの新作には心惹かれることも多く、実は途中で1本買って手放したりもしているのですが、最近はこの2本があれば十分かなということで我慢中。もし僕が違うG-SHOCKを着けていたら笑い飛ばしてください。