Equipment: コーヒー初心者におすすめの機材(2024年版)

Equipment: コーヒー初心者におすすめの機材(2024年版)

2024/02/07

最近周囲にコーヒーへの興味が高まっている友人が増えてきたので、このあたりで一度よくある「コーヒー始めたいんだけど、何から揃えたらいい?」という質問へのアンサーをまとめてみたいと思います。

はじめに

コーヒーって嗜好品です。

ピンからキリまで幅広い価格帯があり、色々な楽しみ方があります。人それぞれ好きなコーヒーがあって、それが一人ひとり違って当たり前です。経済状況も生活環境も、毎日の習慣もそれぞれ違います。

なので、僕個人としては入り口として

  • なるべく最小限の投資で
  • なるべく手間がかからず
  • でも「いつものコーヒーとちょっと違う、ちょっといいコーヒー」

そんなコーヒーを自分で淹れられるようにするための方法と道具をおすすめしています。
こら、ゲート◯ェ◯ド◯ッグとか言わない

必要な機材

コーヒーって色々な淹れ方(抽出方法)があるのですが、多くの方がコーヒーと言えば思いつくであろう「ハンドドリップ」に必要な器具は

  • ドリッパー
  • ケトル
  • スケール

の3点のみ。意外とシンプルです。

あれ?グラインダー(コーヒーミル)は?と思う方も多いかと思いますが、グラインダーは正直安くても2万円弱くらいは出さないと品質の良いものは手に入れられないですし、都度豆を挽くのって結構面倒なので最初は「お店に置いてあるいいグラインダーで挽いてもらう」のがおすすめです。

もちろん都度挽く方が豆の鮮度は維持しやすいのですが(「挽きたて」ってよく言いますよね)、挽いてもらった豆の味が落ちたな、香りが減ってきたな、というのを感じ取れるようになり、それに不満を覚えてからグラインダーを探すくらいで良いかな、と。費用も使う手間も置き場所もかかるので、ハマってから買うくらいでちょうどいいんじゃないでしょうか。

ドリッパー

ハンド”ドリップ”ではフィルター(紙製のものが多いです)をドリッパーにセットして、粉にしたコーヒー豆を入れて、上からお湯を注いでコーヒーを抽出していくわけですが、このドリッパーがないと始まりません。

以下からいずれかひとつ選んでもらうのが良いかと思います。

ハリオ V60 スイッチ

2024年時点で個人的なおすすめはV60 Switch (Amazonはこちら)です。

ハリオより

詳細は後述しますが、特定の使い方をした際の味のクオリティと再現性の高さ、抽出の簡単さが素晴らしかったため、最近のイチオシはこちらです。

(参考) ハリオ V60 透過ドリッパー

(スイッチが圧倒的おすすめなのであくまでご参考程度ですが)同じくハリオのV60 (Amazonはこちら)。前述のV60 スイッチと良く似ていますが、オリジナルはこちら。このドリッパーに開閉弁を追加したのがスイッチと考えてもらえれば。

ハリオより

コーヒー屋さんでの採用率も高い上に、プラスチック製のものだと数百円で購入でき、その上壊れにくいということでかつてのイチオシはこちらでした(が、スイッチの登場で価格以上の差が出てしまったかと)。

(参考) ハリオ ペガサスドリッパー

(スイッチが圧倒的おすすめなのであくまでご参考程度ですが)最後もハリオのペガサス (Amazonはこちら)。

ハリオより

さっきのV60と何が違うの?という感じですが、ドリッパーの底の穴の大きさと数が異なります。ざっくり言うと、ペガサスの方が穴が小さいのでお湯の注ぎ方による味のブレが少ない、という感じなのでV60よりも更に初心者向け、と言えるかもしれません。

こちらも数百円から購入できるため、もしコーヒーにハマらなかったとしても出費を最小限に抑えることが可能です。

ケトル

続いての機材は細口ケトルです。

ご家庭にあるヤカンや電気ケトルは口が太いので、少量のお湯を一定のペースで注ぐことには適していません。もちろん、工夫次第で美味しいコーヒーを淹れることは可能ですが、細口ケトルを買うことで心理的ハードルもかなり下がるため、こちらも揃えることをおすすめします。

ハリオ V60 ドリップケトル エアー

またまたハリオから、計量カップ型のドリップケトル エアー (Amazonはこちら)。

ハリオより

ハリオの回し者かよ、という感じですがこちらが初心者には最適と考えています。

コーヒー器具の中で特に嵩張るのがケトルとグラインダー(コーヒーミル)だと考えているのですが、こちらは非常にコンパクト。しかもプラスチック製で壊れにくく、計量カップとしても一応使用可能。

最近はコーヒー向けの細口になった電気ケトルが流行っていますが、多くの方は電気ケトルかヤカンは既にお持ちでしょうから、お湯は沸かしたものを移して使うこちらの方が投資を最小限に抑えられるということでイチオシです。

スケール

最後に必要なのがスケール(はかり)です。

ドリップスケール、コーヒースケールといった呼び方で色々なはかりが各社から出ていますが、正直に言うとデジタル式で風袋機能(ゼロリセット機能)が付いていればスマートフォンのストップウォッチアプリと併用で事足りるので代わりは効きます。

ですが、実は慣れないうちこそはかりとストップウォッチがひとつにまとまっているスケールがあると結構便利だったりするので、予算に余裕があればこちらも購入をおすすめします。

また「コーヒー計量用のスプーン」みたいなものも市販されていますが、個人的には不要と考えています。何故なら、コーヒー豆は焙煎度合いによって質量が異なる(豆の水分量が異なる)ので、体積ベースで測るのはあまり適していません。また、豆のままの場合だと、スプーン1杯毎の質量は更に安定しないためはかりを使って都度計測することをおすすめしています。
※いつも同じ豆を同じレシピで淹れるのであればこれは不要で、喫茶店のマスターがいつも美味しいコーヒーを淹れられるのは職人技と同じルーティンを守っているからなのです。

ハリオ V60 ドリップスケール

こちらもハリオから、V60 ドリップスケール (Amazonはこちら)です。

ハリオより

スケールにも色々あって、自動で計測開始するものや毎秒のお湯の量(注いでいるペース)を表示できるものなど、もっと高機能なものも多くあるのですが個人的にはシンプルなハリオがおすすめ。色々機能があるとその分操作が煩雑になったり、情報が多くて混乱してしまったりするのでこれくらいシンプルなのがいいよね、というスタンスです。

また、V60のスケールは物理ボタンがないため浸水しづらいところや、なんだかんだ潰しが効く乾電池式(充電式は二次電池の寿命や端子の規格変更に翻弄されたり…)なところも信頼できるな、というところです。
高機能でガジェットチックなものをお探しでしたら、それはそれで是非ご相談ください。お待ちしています。

使い方

さて、機材が揃ったところで淹れ方なわけですが、これは文章にするのが非常に面倒です。なので、某世界チャンピオンの動画を参照いただくとしましょう。

まずはこちらから【基礎編】
続いて本命はこちら【応用編】

ちょっと長いですが、2本見ていただくと理解度が高まると思います。V60 スイッチを通常とは違う使い方をするのがおすすめなのですが、まずは【基礎編】で普通の使い方を理解してもらい【応用編】でおすすめレシピを学んでいただくのが良いかと。

詳細は省きますが、理論的に美味しいコーヒーを淹れられるレシピになっており、しかも手順がシンプルで誰でも再現しやすい、という点が非常に優れているのでこちらの動画を布教しているような次第です。

これを見てわからないことがあれば、DMでも会った時にでも、いつでも気軽に質問してもらえれば僕の方から解説・レクチャーしますのでよろしくお願いします(?)


まとめ

器具は以下の3つを揃えればOKです。

使い方は以下の2本の動画を見ていただき、応用編のレシピで淹れるのがおすすめです。


というわけで初心者におすすめのコーヒー器具でした。

今後、ハンドドリップ以外の抽出器具や、より高機能・高価格な機材もご紹介していければいいかな、と思いつつもそういうのは有名ブログやYouTuberさんが紹介してそうなのでどうしようかなぁ、と考え中です。

また、人それぞれ好みがあるので難しいところですが、おすすめのロースターについては今度軽くまとめたいと思っているので、こちらものんびりお待ちいただけると幸いです。