Vintage Watch: Rolex Day-Date

Vintage Watch: Rolex Day-Date

2024/02/24

グランドセイコーブラックベイ58を手に入れ、これで落ち着いたかと思いきや全く収まることがなく、次の時計を探し始めてしまったお話。

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長らく気になっていたブラックベイを手に入れ、その約1ヶ月後にはMING(後日記事にする予定です)をオーダーし、これでしばらくは手持ちの時計を楽しもうかなと思っていたのですが……
ある時ふとヴィンテージの時計が気になりだしてしまい、終わりが始まってしまったのです。

ヴィンテージのデイデイトが欲しい

いつ何がきっかけだったのかは定かではないのですが、ある時ふと「ヴィンテージのデイデイト、ホワイトゴールドのモデルをストラップで着けるのがいいんじゃないか」と思いついてしまいました。

  • ヴィンテージ
    • 現行品は既に2本、しっかりしたものを持っているのでそろそろヴィンテージに手を出すのも良いのではないか
    • 中古品を扱うお店の多くはショッピングローンもあるので……
  • デイデイト
    • 今も昔もロレックスのフラッグシップモデル
      • にも関わらずヴィンテージになるとプロフェッショナルモデル(サブマリーナーやGMTマスター、エクスプローラー等)と同等かそれ以下の価格のものが多い
    • ロレックスであればヴィンテージモデルに関する情報も多く、修理も比較的ハードルが低いのではないか
    • ノンデイトの方がすっきりしていて良い、と思っていたもののフルスペルの曜日表示がいつの間にか気になるように
  • ホワイトゴールド
    • 一見ステンレスに見えるけど、実はホワイトゴールドというギャップ、控えめなところが良い
      • 非常に控えめで目立たず、時計に興味がない人には「古い普通のロレックス」に見え、時計好きには「通なチョイス」に見える
  • ストラップ
    • 金無垢のブレスレットは重量感があって疲れそう
    • ブレスレットの有無で80〜100万円程度販売価格に差がある

といった理由から、インターネットの海を彷徨い自分に似合いそうなデイデイトを探す旅が始まりました。

理想的な個体との出会い

実機を見れるところ≒東京近郊、そして偽物をはじめとしたトラブルが怖いのでロレックスの取り扱いが多く信頼できるお店、ということであれこれ調べていくと出てきたのが御徒町の某店。

ちょうど探していたホワイトゴールドで、日本ロレックスでメンテナンス済み=使われている部品は全て純正部品であることが保証されている「サービス保証書」付きのものがお店に入荷していたので見に行き、一度は金額も金額なので持ち帰ったのですが、やはりこれ以上条件に合致しているものはない、ということで思い切って購入したのでした。

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購入時は濃いブルーのストラップが合わせてありました

ストラップ探しの旅

遂に手に入れた憧れのデイデイト、ホワイトメタルのケースにシルバー系の文字盤なのでどんなストラップも似合うのが長所であり、ある意味短所。
どんなストラップも似合ってしまうのであれもこれもと欲しくなってしまい、これはこれで困ったな、と思いつつ、以前から気になっていたストラップを購入してみました。

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A Collected Manのスエードストラップ

最初に買ってみたのはA Collected Manのスエードのストラップ
デイデイトのトリチウム夜光が黄色く変色し、文字盤全体も淡くクリーム色に変わっているので、そのトーンに合わせてベージュ系のストラップを合わせてみました。

続いてオーダーしてみたのがSusie Svelt×Oboistのストラップ
名古屋に遊びに行き、オボイストさんに色々な職人さんをアテンドしていただいた際にオボイストウォッチストラップもご紹介いただき、こちらもオーダーしてみました。

こちらはロレックスのブランドカラーであるグリーンのシャークスキン(鮫の革)を使い、ちょっと無骨でタフな印象に。

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Susie Svelt×Oboistのシャークスキンダブルリングストラップ

そして最近オーダーしたのがジャン・ルソーのストラップ。

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とあるコレクターさんのF.P.ジュルヌに合わせていたヒマラヤ(白をベースにベージュがかったレザー、ラグジュアリーブランドで有名なカラーリングです)のストラップが忘れられず、ジャン・ルソーで相談しエトルタという名称で非常に近い色味のレザーを使ってもらうことに。

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オーダーの一幕

ちなみにヒマラヤと聞くと高級レザーのイメージがありますが、ジャン・ルソーのオーダー品では「クロコダイル」の括りで同価格だったので少し得した気分に。
新品次点では白味が強い印象ですが、使っていくうちに徐々にクリーム色に変色していくとのことで、今後のエイジングが楽しみになりました。

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ジャン・ルソー製のエトルタストラップ

色々な意味でちょうどいい時計

正直、デイデイトはかなり背伸びして買った時計なのですが、買ってからジワジワと良さがわかってくる、とても満足度の高い一本です。

サイズ感が良く、派手すぎず落ち着いた雰囲気でありながらも金無垢ならではの適度な重量感もあり、何よりヴィンテージなので全く同じものはなく誰とも被らないので非常に所有欲を満たしてくれます。
適度に経年変化しているので肩ひじ張らずに使えるのもよく、色味も様々な服装に合わせやすいので今では最も出番の多い時計になっています。

ちなみに購入したのは以下のようなコンディションのデイデイトです。ご参考まで。

  • Ref.1803
    • 所謂”4桁”、日付と曜日のクイックセットはないので日付合わせがちょっと手間です
  • サービス保証書のみ付属
    • 保証書や元箱はなし、前述の通り「使われている部品は全て純正」であることが保証されている
    • 日付は購入時から1年以内だったのでその点も安心
  • 文字盤・針・ベゼルは恐らく交換済
    • 文字盤と針はいずれもトリチウム夜光なので1980年代〜2000年代前半にメンテナンスで純正部品に交換されたものと推測
      • ただし、最後のメンテナンス時にも「夜光塗料が剥がれ落ちる可能性あり」で交換されずに残っている
    • ベゼルはあまりにもエッジがしっかり残っているので恐らく交換済ではないかと推測

というわけで特にオチがあるわけではないのですが、今日はこんなところで。
ホワイトゴールドのデイデイト、非常に気に入ってしまいより実用的な5桁のモデルも気になっていたりするのですが、それはまた今度。